クラスで一番幼くて集中力が続かないT君。
解説の時に一人だけボーっとしている事が多く、私もよく叱ります。
精神的にも幼くて、おちゃらけた発言などをして皆を笑わせようとします。
振る舞いはまるで小学4年生のやんちゃ坊主。
低学年のうちはまだ良かったのですが、そんなおちゃらけ発言も小6の今となっては、逆にみんなから引かれてしまうようです。
最上位クラスにも在籍したり、クラスダウンしたりで才能はあるのですが、努力が足りず成績も不安定。
受験に対する意識もあまり無いようで、私もどうしたものかと思っていました。
さて先日、国語担当の講師と話しているときに、T君の話題になりました。
ある時、その国語担当の講師があまりにも授業に集中していなかったため、授業後にT君を面談室に呼び出したそうです。
勉強に対する姿勢について話し掛けると、特に激しく問い詰めたわけでもないのに、T君は涙を浮かべて泣き始めたそうです。
それを聞いて、驚きました。
叱られてもへっちゃらという感じの子なので、とても泣く姿が想像できなかったからです。
国語講師は驚いて、「何で泣いてるの?」
と尋ねると、
「自分でも、このままじゃ良くないと思う・・・」
と言ったというのです。
驚きました。
幼いとばかり思っていたT君も、自分のふがいなさをきちんと自覚する気持ちは持っていたようです。
内心では頑張らないといけないんだなという気持ちも持っていたようです。
小6ともなると、二面性があり、表面だけを見て判断してはいけないなぁと思いました。
少しだけ、T君の見方も変わりました。
まだまだこれからの成長を期待しなくては・・
コメント
英語くんさん
コメントありがとうございました。
予備校は予備校の大変さがあると思いますし、生徒の目がシビアな分、授業の質が直に問われる分、授業が面白いとも聞いています。
大変な受験業界ですが、お互い頑張っていきましょう。
我々の塾でも「叱り方研修」があったくらいです。
生徒の意見を汲み取るだけでなく、それが間違っていたら『押し返す』ということも必要だと思います。
応援していきます♪ぽちっと☆
ぼんくらママさんへ
受験勉強というのは大人がやっても大変なものです。ましてや小学生が受験勉強に取り組むわけですから、中学受験というのは本人にとっては負担なのは言うまでもありませんし、同時にご両親も負担に感じるでしょう。
それ故、どう対処していくかというのはご家庭の方針に拠ります。
あまりにも本人が勉強に対して拒絶するようであれば、精神的にも成長してきた高校受験に移行するというのも選択肢の一つではあります。
また、たとえ勉強が得意ではなかったとしても目標に向かって頑張らせていくという経験を今のうちから積ませて、周りが応援していくという経験をさせるというのも選択の一つです。
勉強がどうしても嫌だと言うのに親の思いだけを背負わせすぎても酷ですが、本人の様子を見ながら本人の成長を願って対応していけば、中学受験は案外本人をたくましく育ててもくれるのではないでしょうか。
因みに講師は勉強させて成績を上げるのが仕事ですので、叱るときは叱ります。
もし監督が選手に迎合ばかりしていたら、強いチームに育たないのと同じですね。
うちの塾でも「コーチング」のスキルをアップさせるための研修をしています。
しかしなかなか事例どおり上手くいかないものですね。
うちのHPでも「コーチング」のカテゴリーを作ってみようかな…
うちの息子もT君に似ていて、先日もノートすらとらないので先生に「もう来なくていい。帰れ」と怒られました。
ただ息子の場合、T君と違って「もう自分は要らない子なんだ。塾やめたい」と落ち込んでしまいました。あわてて担任に連絡を取りましたが、いい手が打てません。とりあえず私の頼りない説得ですが、気を取り直して昨日はいつも通り塾へ行きました。先生も本気で言ったのではなく彼のために言ってくれたのは分かっておりますが、本人にやる気がないのなら、塾に通わせるのをやめるべきでしょうか。