受験算数では立体図形の問題が出題する学校が多数あります。
特に立体への認識力が試されるのは、立体の切断問題。
塾では小6で習うことが多いはずです。
この立体図形の問題。
割とスムーズに出来る子もいるのですが、本当に苦手な子もいます。
平面上の紙の上に立体の見取り図を書くのですから、見ようによっては全く立体に見えないわけですね。
実際に立体の模型を使って考えるのが有効なのですが、手作りの立体ではちょっと限界が…(笑)
立体図形は脳の構造上、男の子は得意で、女の子に苦手な子が多い傾向にある、と言われています。
私も漠然とそう思っていたのですが…
残念ながら、今年は最上位クラスの生徒なのに、本当に立体図形が苦手な男の子に出くわしました…(^_^;)
特に立体の切断になると、とんでもないところに切断面を引いてみたり…
ちょっと複雑になると、
「全くわからない!」
といって、投げ出してしまう始末…(^_^;)オイオイ
やっぱり脳の構造だとかが性別で決まると安易に考えるのもいけませんね。
立体図形なんか捨てたらいい、という講師もいらっしゃるようですが、立体の出題が少ない女子校を受験するならまだしも、男子校志望の生徒にこの単元を捨てさせるわけにはいきません。
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立体図形問題を克服するためには、まずは頭の中で、立体のイメージをつける訓練をすればいいわけです。
対策としては、
●立体の見取図を、毎回描かせる
という、原始的な「絵を描く」という手段が有効です。
最初は下手くそな絵なんですが…(笑)
何度も描いているうちに、段々と立体のイメージ感覚を描きながら掴んでいくようになります。
もちろん、立体のイメージが掴めた後は、よくある求積問題などでは、
○必要な部分を平面で捉えて相似形などで長さを導き出す
○相似の体積比などを使った工夫
○一つの式にまとめて計算を工夫
などなど、諸々の工夫や計算力も必要になってきますが…。
後は練習ですね。
まだお子さんが小6の受験生ではないご家庭では、後で困らないように、低学年のうちから積み木や知育玩具などで立体感覚を身につけておくことをお勧めしますよ。
やっぱり実物を見て経験から得た立体図形のイメージが一番ですからね。
さてさて、夏は立体図形に力をいれないとな…