苦労するから実力がつく

中学受験算数魔法のワザ

今回は算数のお話です。

先日の5年生での授業でのこと。
授業最初に黒板に課題が与えられます。

<問題>
1×2×3×4×5×・・・ ×49×50   の計算結果では、末尾に0が何個並びますか?

数論の代表的な問題ですが、夏期講習会の時に一度軽く教えていたので、確認のために出題しました。

ところが・・・
子供たちはやり方をすっかり忘れていて、一部の子は

「あれ・・何か素因数分解とかするんだっけ・・?」

と非常におぼろげ・・

大半の子は、一生懸命「根性算」。
根性で10列くらいになる掛け算の筆算をノートいっぱいに書いてして汗水を流しておりました・・ (^_^;)

記憶がおぼろげな子も、

「しょうがない…」

と、一緒になって「根性算」 (笑)    

やはり、普段やっていないようなことは、一回教えただけでは全く定着せず忘れてしまっていることが証明されました・・。

(夏は二学期に再度やることを見越して軽く触れた程度だったので、忘れてても、まぁ良しとしますが…(^ ^;ゞ  )  

5分以上経っても、

「先生~、もうちょっと待って・・」

などと言っているので、強制終了。

正解は12個なんですが、正答者は ゼロでした・・(*_*;)

「よし、じゃぁ この問題。先生が、どれくらいの時間で解けるか測ってみよう。」

大きな表示のストップウォッチで
「よーい、始め!」と自分で計測してみました。

余裕を持っておもむろに黒板に書き始めます。

5 )50
5 )10
2

10+2 = 12個

ここで余裕を持ってストップウォッチを止めますと、わずか8秒でした。

「ほら~。8秒で解けるだろ~!!」

生徒たちからは、歓声があがります。

「すげぇ 」
「さっきまで自分がやっていた計算はなんだったんだぁ~」

同時に、「えぇ~、何で~?」という声も。

「なぜこうなるかは、後で教える。」
と、もったいぶって、もう一度数論の基本問題から教え直しです。

授業の導入としては、成功したようですね。
その後は生徒たちは得意気に、こういった問題を解けるようになっていきました。

自分が、苦労して失敗した経験があるからこそ、「良い解法」は記憶に定着したようです。

さて、算数って解法を理解し覚えていくことは大事なのですが、単純に「この問題の解法はこうだよ」と教えても、思考力は深まりません。

ひとつの問題に対して、さまざまなアプローチで考えて苦労していくうちに、思考力も深まるし、記憶も定着するわけです。

日本一と言われる灘高の授業では、数学のひとつの問題に対して
「誰の解法が一番美しいか?」で競い合ったりするそうです。
そうやって、思考力を磨いているのでしょうね。

最初から、素晴らしい解法が載っている参考書を丸暗記しても、本質的な算数力がつくわけではありません。

最初は根性でもいいので、何とか自分の力でチャレンジさせ、試行錯誤させることが、算数の思考力を深め、記憶の定着を促すことにつながっていくはずです。

 

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