お子さんの勉強を見ていると、こんなことってよくあります。
「もう忘れちゃったの・・・?」
「こないだやったばかりじゃない!」
記憶って、なかなか残りませんよね。
その時分かったようでも、きちんとその記憶が”定着”しないと、総合テストの時、そして入試の時に点数が取れません。
記憶について研究した学者エビングハウスの忘却曲線によると、人間の記憶は、覚えた直後から急速に忘れ去られ、わずか1日で半分以上が忘れ去られてしまうそうです。
ただ、この忘れ去られた記憶は、反復学習をすると、最初よりも短い時間で回復でき、しかも最初よりも忘れにくくなります。
もしも同じものを3日間繰り返して勉強すれば、約7割の記憶量が長期に残るといわれています。
そこで、記憶を定着させるための勉強法。
■■■ 3.3 システム ■■■
この方法は何かの本で紹介されていたのですが、非常に効果的な学習法だと感じています。
例えば、総合回のテスト範囲が第1回~第6回の場合に、その勉強のやり方を次のようにするということです。
一日目 第1回、第2回、第3回
二日目 第2回、第3回、第4回
三日目 第3回、第4回、第5回
四日目 第4回、第5回、第6回
五日目 第5回、第6回、第1回
六日目 第6回、第1回、第2回
このように、1日に3単元ずつ履修しながら、つねに1日に新しい単元をひとつ履修して進んでいきます。
結果的にひとつの単元につき、3回繰り返すことになります。 3つ、3つと進んでいくところから「3・3システム」と名づけられています。
「時間がなくて、そこまでできないよ」 と言われるかもしれませんね。
このとおりシステマチックにできなかったとしても、すきまの時間を利用して、積極的に以前にやった忘れがちな問題を、もう一度繰り返してみてはいかがでしょう。
要は前にやった内容も、改めてもう一回、もう一回とやってみる事が大切なんですよね。