成績アップの秘訣 勉強法

ベテラン塾講師が語る、中学受験成績アップの勉強法の秘訣

成績を上げる宝

宝物

『成績を上げるための宝』

というものが身近にあります。

 

しかしながら、多くの子達はそれを宝だと気づかずに、或いはその宝箱を開けるのがめんどくさくて、そのまま捨てたり、机の引き出しの奥にしまったりして放置していることが多いようです。

その宝の価値に気づいた人、或いは気づいてないけれども、それを有効に活用している人は、実力を上げ、成績を伸ばしています。

さて、その成績を上げる宝物とはなんでしょうか?

 

それは、自分が解いたテストの答案です。

通常テストが終わると、結果の得点が気になって、その結果に一喜一憂する。

それはまぁ、ヨシとしましょう。

しかし、大切なのはその後なんですね。

多くの子達は、他の子の点数が気になったり…

 

自分より悪い点数の子をみつけて、喜んだり…

⇒これ、ホント多いんです。(^_^;)

 

私は、授業内の確認テストの丸付けが終わったり、成績結果答案を返却するごとに、毎回小言を言います。

 

「テストは、終わってからが大切なんだよ。」

 

もう一度自分が行なったテストを分析することが、今後の大きな宝になるのです。

 

 ****************

まずは、出来なかった問題を3つのタイプに分けてみましょう。

 A. ケアレスミス(合っていたと思ったのにできなかった。)

 B.見たことがあるができなかった(あやふや)

 C.全くわからない(解法がさっぱり思いつかない。問題の意味が分からない。)

 

このうち、まずは、Aタイプの見直し。

これがかなり重要です。

特にこのAタイプが多い子は、ぐっと成績が上がる可能性がありますよね。

問題の読み間違いだったのか、計算のミスだったのか、知識の勘違いだったのか…

同じミスをしないように、「ミスの原因を書き込んでおく」ようにします。

 

次に、Bタイプ。

見たことがあるはずの問題であれば、どこで見たのかテキストやノートをひっくり返して確認しましょう。

似たような問題の解き方や知識を確認することで、正確な知識の定着が深まりますので、忘れにくくなります。

これだけで、かなり学力を向上させたことになるのです。

 

さて、最後のCタイプですが…

たぶん、Aタイプ、Bタイプをやるだけで疲れると思いますので(笑) Cタイプに取り組むのは余裕のある人だけ、余裕のある時期だけ、で良いかと思いますよ。

むしろ、Cタイプは捨ててしまったほうが効果的だと思います。

AタイプとBタイプの直しを繰り返すだけで、自然と実力は上がっていき、応用問題を解く力も向上していきますので…

成績を上げる宝を上手く利用して、地道に成績向上をしていきましょう!

成績グラフをつくる

算数や理科を教えていると、何度もグラフを使うことがあります。

 

数学が嫌いな人からすると、グラフなんて見るのも嫌、という方もいらっしゃるかもしれませんが、やっぱりグラフには良いところがあるんですね。

 

今回は、グラフを上手に活用するお話です。

 

  ■グラフの利点

 

グラフの良いところは何でしょうか?

 

  【目標と現状が一目で分かる】

 

これが一番の利点です。

 

単純に算数や数学の問題に出てくるグラフは嫌いかもしれませんが、自分自身のことをグラフに表してみると、自分にとって良い影響を与えることができます。

 

  【モチベーションを維持できる】

 

最近では、ダイエットなども自分の体重をグラフ化して、減量をしていく方法がとても効果的であることが認められています。

 

これは、当然勉強でも活用しない手はありませんよね。

 ■ 成績グラフを作る

 

月ごとの定期テストや模試の結果の偏差値の推移をグラフに表してみましょう。

 

パソコンで作れる人は、それで作れば良いと思いますが、意外とお子さんと一緒に手書きで作った方が、本人の意識も高まります。

 

全教科を1枚の紙に表すのも良いかもしれませんが、目標を明確化するためにも今、力を入れている教科だけピックアップしてグラフ化してみるのもよいでしょう。

 

そして目標のラインをグラフに書き込みます。

 

目標は高すぎても低すぎてもダメですから、「現状よりちょっと上」に設定することが大切です。

 

作った目標グラフを机の前などいつも見えるところに貼るだけで「本人が意識」しますので、モチベーションがアップの手助けにもなりますね。

モチベーションが上がれば、『自分がどうしたら成績が上がるか』を考えるようになってくれます。

もし目標を達成したら、何か小さなご褒美をあげるのも良いでしょう。何より、頑張った結果、成果が上がった!という経験が大切だと思います。

 

そして、結果だけではなく、【成功のために努力の手段を考える経験をする】ことが、今後の人生に大きな役に立つのではないでしょうか。

 

成績グラフ、是非利用してみてはいかがですか?

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復習の効果的なタイミング

復習のタイミング

  何度かお伝えしているところですが、「わかる」と「できる」は違います。
  授業内で「わかった」と思っても、いざ本番のテストになるときには、

 「あれ、どうやるんだっけ?」
 「あれ、なんだったっけ?」

  とすっかり忘れてしまったり、あるいは、

 「できるできる(^_^)♪」

と思って得意気に書いた答えが、すっかり勘違いしていて間違えていたり…

正確に身に付いていない、インプットが出来ていても、アウトプットが上手くできない、といった現象に多くの子が陥ります。

エビングハウスの忘却曲線にあるように、人間の脳は時が経つと忘れるように出来ています。

忘れることは、当たり前なのです。

また、授業では一度に多くのことを学習するので、記憶の混乱による勘違いも当たり前のことと考えましょう。

そこで、正確に定着させるためには、何度か復習する必要性がどうしても出てきます。

しかし、

  「復習しなさい」

と、何度も聞かされて慣れっこになっている子供たち。

言うだけ言っても、本人たちは、
「めんどくさい」
と思って、パラパラノートやテキストを見直す程度で、適当な復習になってしまうことが多いのではないでしょうか?…(((^_^;)

忘却曲線を逆手にとって、人間の脳の特性から、忘れにくい復習の効果的なタイミングは一般的に以下の4段階となります。
 ポイントは、一定期間置いて、忘れそうになる頃に復習することです。

1.その日に復習
2.次の日に復習
3.3日後に復習
4.1週間後に復習

これを行うことで、忘れそうになる脳に再度刺激を与えるため、かなり記憶の定着が図れます。

通常、塾の宿題を順次こなすことで自然と定着できるようになるはずです。

しかし、どうしても休みの日にまとめてやったり、或いはいつも次の授業の前日にまとめてやるとかいうやり方など、上記のパターンに当てはまらないことが意外に多いかもしれません。

それを防ぐためにも、復習のタイミングを計画的にカレンダーに書くなどして調整を図ってみると良いでしょう。

もちろん範囲が広い大きなテストの前や、塾の講習会において、1ヶ月~数ヶ月後にも復習の機会は訪れるでしょうから、そこまでやれば完璧ですね。

お子さんのタイプや記憶力によって、それぞれの効果的な復習のタイミングには違いが出るとは思いますが、
どうしても定着が甘い場合が見受けられる場合は、上記を参考に宿題をやるタイミングなどを見直してみてはいかがですか?

△と×を自分でつけさせる

三角とバツ印

何度もお伝えしてきておりますが、勉強していて実力が向上するのは、「ミス直し」をする時です。

丸付けをした後の、ミス直しをいい加減にしてしまうと、どうしても実力が伸びません。

ミス直しをきちんとすることによって、

①自分のミスの原因を確認する
②正しい解法や仕組みを改めて理解する

ことが出来るので、自分の実力が上がっていくわけです。

でも、やっぱりありがちなのが、
解答の答えを赤ペンで写しておしまい…(^_^;)アルアル
これでは本来のミス直しとは言えませんね。

しかし、子供たちの内心は…

「だって、また考えるの面倒だし…」
「ミスが多いと、直しに時間がかかって宿題が終わらなくなるし…」

なぁんて声が聞こえてきそう…(^_^;)
そもそも勉強が好きな子なんて、わずかでしょうから(笑)、宿題や習い事の多いそんな子供たちに、完璧なミス直しを要求するのは酷かもしれませんね。

そこで、提案したいのが、
『自分で△と×をつけさせる方法』

自分がミスをした問題に△と×のいずれかの印をつけさせるのです。

『△』… 授業でやった記憶がある。出来そう、出来るはずだったのに忘れていた、ケアレスミスをしてしまったような問題。

『×』… さっぱり分からなかった問題。

△と×を付け終わったら、

『まず、△を付けた問題からミス直しをする。』

自分で△をつけた位ですから、やり直しはスムーズに行くはずですし、次回同じような問題が出れば、今度は○がとれる確率が高まるでしょう。
そして、『×をつけた問題は後回し』 です。

もちろん余裕があれば、×を付けた問題の一つでも○にするために、再度解法や仕組みを確認したり、先生に質問して解決して欲しいのですが、△をつけた問題が最優先。

忙しい時は、×をつけた問題は思い切ってやらない、という割り切りも必要かと思います。

この二種類の印をつけていると、後でノートや問題集を見直した時に、『どの問題を復習するか』の目安にもなります。

例えば、復習回の時や夏休みなどに、今度は「×」のついた問題に取り掛かってみればいいわけです。

低学年のうちは、親がお子さんにヒアリングしながら△と×をつけてあげたらよいかと思いますが、高学年になるにつれ、自分で書かせることが大切です。

慣れてくれば、自分で△と×を書く作業そのものが、問題に対して再度考えるキッカケになりますので、学習に対する取り組む姿勢も前向きにしてくれるはずです。

また、この作業が小6後期の過去問演習でも役立つことになります。

耳から覚える

 新学期から基礎クラスで小6理科を担当していますが、子供たちは中学受験理科の圧倒的な知識量の前に、なかなか覚えられずに苦労しています。

 授業を受け ⇒ 家庭学習で復習し
  ⇒ 次の授業で復習テストをする……

  …のですが…(^_^;)

 テスト結果は芳しくありません…(-_-;)

 まぁ、子供たちが偉いのは、

 「先生、もう一回やって覚えるんで、
   もう一枚同じテスト下さい!!」

と自ら言ってくるところです(^_^)

 (まぁ、あんまり恥ずかしい点数なので親に見せられないから、もう一回やるのかもしれませんが…(^_^;))

 いずれにしても、覚えるのには繰り返しやるのが一番。点数が悪ければ、何度でもしつこくやってもらいましょう。

 

 赤ちゃんや小さい子供は「耳で聞いて」覚えていきます。

 外国語を習得させたければ、幼い頃から現地で暮らすのが一番ですもんね。

脳科学的には、

知能は脳の中の海馬という部分に蓄えられます。
その海馬へ情報が到達する方法は2つあります。

  1.目を通して届く方法

  2.耳を通して届く方法

それぞれ別の神経を通って海馬に到着するから、片方で上手く行かなくても、もう一方で海馬にたどり着きます。

テキストを読んで、目から情報を仕入れて脳に記憶を蓄積させるのは、もちろん必要なことですが、得意でない子もいます。

音楽を聴いて、自然と歌詞を覚えてしまうように、耳からの情報をリズムに乗せたりすると、意外と直感的に脳に伝わりやすいのかもしれません。

受験生時代に経験がある方もいるかもしれませんが、ICレコーダーなどに覚えたい文章や単語などを印象的に吹き込んで、聞き流しながら覚えるのは効果的です。
最近では、中学受験用の理科や社会の覚え歌CDなんてのもあるようですね。

目も耳も働かせることは、脳を活性化させることにもつながります。

受験勉強を通して、発育期のお子さんの脳を柔軟に鍛えていきたいですね。

好循環の学習サイクルへ

宿題中の親子

今春の受験もほぼ終了しましたね。
来年度に向けて私も新しいクラスを担当しています。    

受け持った小6の基本クラスを見て、早速感じたのは、
「宿題のやり方が、できていない子がいる」ということ。

たとえば、やって来ない、丸付けをしていない、間違え直しをしていない、答えだけを書いてやったように見せかけている…などなど。    

宿題を見ていると、大体その子の状態が見えてきますね (^_^;)

① 授業を聞いてやり方を理解する(インプット)

② 家庭学習で復習し、身につける(定着)  

③ テストで実力を出す。(アウトプット) 

④ 褒められてやる気が上がり、次の単元へ

① 授業を聞いても、大部分理解できない

② 宿題も分からないので中途半端。答えを写したり、面倒がってミス直しをしない   

③ テストでも良い点がとれない。ミスが多いから、面倒がって直しをしない   

④ 叱られて、ますますやる気が減退

『好循環のサイクル』にいる子は良いのですが、そうでない場合、悪循環から、好循環に移転させるためには、何かを変えていく必要があります。  

それが大きな修正が必要か、小さな修正で済むかは各々の事情によって異なりますが、出来るところから少しずつ変えていく事が先決ですよね。

我々講師ができることで、一番大事なことが

本人の意識を変える事    

正直、これが変わらないと、いくら環境を変えても厳しいですからね。
先の話をして気持ちを膨らませながら、少しずつできる修正を加えて行きます。
たとえば…     

① 授業の理解が遅い子は、事前に予習しておくことを命じる。     

② 宿題は優先順位をつける。丸付け、間違え直しを必ずさせる。答えだけ羅列しているのは却下。     

③ 及第点のバーを適正にし、テストは同じような問題を繰り返す。
 できていない子には、再テストをし、定着を図る。      

④ 及第点を越えている子は褒め、できていない子は励ます。    

などなど…      

以上の修正法は、講師の立場で書きましたが、ご家庭でもこれに準じて、『好循環の学習サイクル』に近づけていければ、改善される部分も多々あると思います。        

といっても、単純に上手く行かないことも多く…(^_^;)
改善されるのに数ヶ月単位で時間がかかってしまうような場合もありますし。

たとえ本人の意識が良くなっても難しい場合は、学習システムや環境を変えていく必要もあると思います。
個人的には、本当に算数ができなくて、全然ついていけないようなお子さんは、集団授業よりも、個別や家庭教師の方が効果的だと思いますし。

いずれにしても、お子さんの学習状態を評価するのは、他人との比較の偏差値ではなく、本人がベストの能力を引き出せているかどうか、が大切ですので、冷静に分析してみることが必要ですよね。
ベストの能力で現状の成績であれば、その子に合った学校選びをしてあげるのが、大人の役割ですから。

さてさて、担当クラスもまだまだ改善していかないといけない子が…
頑張ってお子さんをサポートしていきましょう。

読んで覚える?書いて覚える?

先回、円周率暗唱の元ギネス記録保持者の友寄英哲(ともより・ひであき)さんを紹介いたしましたので、今回は記憶術について。

※先回の記事
http://blog.chugaku-juken.net/article/239974943.html

■ 読んで覚える? 書いて覚える?

私自身、覚えるのはそんなに得意ではありません。
学生時代も英単語を覚えるのには苦労しました。

最近は歳のせいもあるのか(?)、色んな事をすぐ忘れますし、ましてや携帯電話のメモ機能などの外部記憶メモリに頼るようになり、ますます覚える努力をしなくなってしまいました…(^_^;)

そんな私の状態を見据えたかのように、50歳を超えても円周率4万桁を暗唱された友寄さんは、こんなメッセージを語っておられます。

『脳は使わないから、衰える』
 
 逆に言うと、『脳は使えば使うほど、成長する』ということですよね
 (歳をとっても”脳力”は高まると…(^_^;))

 さて、中学受験でも理科や社会などの知識科目・知識分野では、たくさん覚える事があります。

 覚え方は色々あると思いますが、大きく分けると、

 ・何度も読んで覚える
 ・何度も書いて覚える

 の二つのタイプに分かれるそうです。

覚えるのが苦手な人は、おそらく後者の書いて覚えるというやり方だと思います。
何度も書いて覚えていく。面倒かもしれませんが、1回読むより10回書く、という気持ちですね。

私も、どちらかと言うと書いて覚えることを推奨します。(自分もそうでしたし(笑))
テストでは、「書く」という作業をするので、書くという行為そのものも、直接記憶として定着します。アウトプットの訓練になるわけですね。

ところが、意外と「読んで記憶する派」も多いようです。
生徒を見ていても、一生懸命書いているかというとそんな事はなく、覚えるのが得意な子ほど、本を読みながら覚えてしまっているようです。
(特に本人の好きな分野は覚えるのが早いですね…)

調査によると、多数の東大生に覚え方を聞いてみたところ、やはり意見は二分するそうです。
概して本を読むのが好きな人は、大事なところを繰り返し何度も読むほうが、効果的に覚えてしまうそうです。

確かに集中力を高めていれば、読むことでその文章の情景が頭に焼き付けられ、様々な語彙も一度に覚えてしまうのでしょう。

また、読んで覚える方法は「場所を選ばない」から便利です。
通学の移動時間や、ちょっとした隙間時間に手軽に読んで覚えることができます。

考えてみれば単語帳も何度も読んで覚える部類に入りますし、
最近は、マークしたところを隠せる赤シートを使う方法が楽しく覚えられていいのかもしれませんね。

更には、その両方を合わせた「五感をフルに使う」方法もあります。万人向けですよね。
声に出して聴いて、書いて覚えていく。
(そういえば、私は英単語こうやって覚えていました(笑))

授業でもできるだけ耳に残りやすいように、フレーズに載せて覚えやすいように教えるようにしています。
最近は歌で覚えるCDなんてのも売ってますもんね。

記憶術は様々ありますが、友寄氏によると、

『忘れたころに復習する』

のが、一番大切だと。  ごもっともです。

お子さんに合った記憶術を使って、脳をフル活用しながら、”脳力”を高めて行きましょう!

苦労するから実力がつく

中学受験算数魔法のワザ

今回は算数のお話です。

先日の5年生での授業でのこと。
授業最初に黒板に課題が与えられます。

<問題>
1×2×3×4×5×・・・ ×49×50   の計算結果では、末尾に0が何個並びますか?

数論の代表的な問題ですが、夏期講習会の時に一度軽く教えていたので、確認のために出題しました。

ところが・・・
子供たちはやり方をすっかり忘れていて、一部の子は

「あれ・・何か素因数分解とかするんだっけ・・?」

と非常におぼろげ・・

大半の子は、一生懸命「根性算」。
根性で10列くらいになる掛け算の筆算をノートいっぱいに書いてして汗水を流しておりました・・ (^_^;)

記憶がおぼろげな子も、

「しょうがない…」

と、一緒になって「根性算」 (笑)    

やはり、普段やっていないようなことは、一回教えただけでは全く定着せず忘れてしまっていることが証明されました・・。

(夏は二学期に再度やることを見越して軽く触れた程度だったので、忘れてても、まぁ良しとしますが…(^ ^;ゞ  )  

5分以上経っても、

「先生~、もうちょっと待って・・」

などと言っているので、強制終了。

正解は12個なんですが、正答者は ゼロでした・・(*_*;)

「よし、じゃぁ この問題。先生が、どれくらいの時間で解けるか測ってみよう。」

大きな表示のストップウォッチで
「よーい、始め!」と自分で計測してみました。

余裕を持っておもむろに黒板に書き始めます。

5 )50
5 )10
2

10+2 = 12個

ここで余裕を持ってストップウォッチを止めますと、わずか8秒でした。

「ほら~。8秒で解けるだろ~!!」

生徒たちからは、歓声があがります。

「すげぇ 」
「さっきまで自分がやっていた計算はなんだったんだぁ~」

同時に、「えぇ~、何で~?」という声も。

「なぜこうなるかは、後で教える。」
と、もったいぶって、もう一度数論の基本問題から教え直しです。

授業の導入としては、成功したようですね。
その後は生徒たちは得意気に、こういった問題を解けるようになっていきました。

自分が、苦労して失敗した経験があるからこそ、「良い解法」は記憶に定着したようです。

さて、算数って解法を理解し覚えていくことは大事なのですが、単純に「この問題の解法はこうだよ」と教えても、思考力は深まりません。

ひとつの問題に対して、さまざまなアプローチで考えて苦労していくうちに、思考力も深まるし、記憶も定着するわけです。

日本一と言われる灘高の授業では、数学のひとつの問題に対して
「誰の解法が一番美しいか?」で競い合ったりするそうです。
そうやって、思考力を磨いているのでしょうね。

最初から、素晴らしい解法が載っている参考書を丸暗記しても、本質的な算数力がつくわけではありません。

最初は根性でもいいので、何とか自分の力でチャレンジさせ、試行錯誤させることが、算数の思考力を深め、記憶の定着を促すことにつながっていくはずです。

 

悔しさを持て!

先日たまたまつけていたテレビで世界柔道選手権の試合がやっていました。
日本のお家芸の柔道で、金メダルも多数取り、注目も集まっています。

そんな中、心に残ったのが、女子78kg級の緒方亜香里選手です。
現在大学生の彼女は、昨年2010年に初めて世界柔道選手権に参加した新鋭の注目選手です。

そして、その昨年の大会では初出場で、銅メダルをとったそうです。
何だか普通なら、大きな世界大会で世界3位になったのですから、飛び上がって喜びそうなのですが、彼女は全く違っていました。

金メダルでなかったことが悔しくて仕方なかった、というのです。
メダルをとった喜びではなく、世界で一番ではなかったことの”悔しさ”だけが残ったというのです。

そして、その”悔しさ”を原動力にして、今年の世界柔道選手権で金メダルをとるために一年間練習に励んできた、というのです。
他の一流のアスリートにも言えることですが、自分の中での「満足の基準が高い」んですね。

緒方選手は今回の大会では、残念ながら決勝戦で負けてしまい、銀メダルでした。
彼女は本当に本当に、悔しそうでした。(それでも世界2位ですから、凄いことなんじゃないかと素人目には思うんですけど…)
でも、今後の緒方選手はもっともっと強くなるだろうと強く感じます。

さて、普段の塾での学習現場でも見えることがあります。
例えば、計算テストで80点をとった。
80点で喜んでいるか、何も感じていないのか? それとも、悔しがっているか?

自分の点数を見た時の反応を見ていると、その子が今度どれくらい伸びるか見えちゃうんですね。
やっぱり意識の高い子は、90点でも悔しがります。

そして、それなりの点数で満足している子は、それ以上の伸びが止まってしまいます。

その子の持っている能力なりで妥協してほしくはなく、やっぱり目標意識の高い子は更に伸びるのですね。
もちろん、普段40点ばかりの子が80点をとれば褒めてあげるべきですが。

本人の性格も、もちろんあるでしょうが、やっぱり目標に向かって貪欲に意識を高めていくことを教えてあげながら、意識を成長させてあげたいものですね。
『悔しさは、成績向上の原動力』となりますから。

 

復習時間を減らす方法

中学受験を始めると、5年生6年生は本当に忙しくなります。
毎週新しい単元を学習し、出される結構な量の宿題に翻弄されます。

でも宿題は、学習した内容を定着させるための復習として必要なことです。
手を抜いていると何も定着しないままになってしまい、消化不良になってしまいます。

消化不良が重なると、後で宿題以外のところも復習しないといけなくなり、ますます時間がとられてしまいます。困ったものですよね‥

さて、そのような状態にできるだけ陥らないようにするために、効果的な方法があります。

それは、「予習する」こと。

えーっ、また余計な時間がかかる!と思われるかもしれませんね。
でも予習は時間をかける必要はありません。5分くらいでも効果があります。

予習の目的は、「疑問を持って授業に臨むこと」なんです。

例えば、何気なしにTVをつけて見た番組よりも、事前に次回予告や番組紹介などを見て、
興味や関心を持ってから観たほうが、印象に残ります。

  (この先、どうなってしまうんだろう?)

なんていう感じのワクワク感を持った状態で観ると、強い印象が残りますよね。
勉強も同じです。勉強の場合の関心・興味は「疑問を持つこと」から始まります。

(今日はつるかめ算について勉強するんだな。
つるかめ算って何だろう?こんな問題ってどうやって解くんだろう?)

そんな疑問を持って授業に臨めば、授業で疑問が解消された時、深く印象に残ります。

(なるほど、そういうことだったのかぁ~。こうやって解くんだな・・)

という感じに・・。

ところが、何の基礎知識もないままに授業に臨むと、たくさんの板書を必死にノートに写すだけで
授業が終わってしまうことがあります。
そうなると、授業内でそもそも理解できていないので、宿題をやろうにも ますます時間がかかって
しまい、消化不良の状態になっていくのです。

予習に時間をかけ過ぎては、授業を受ける意味が薄れてしまいますが、授業前の5分だけ、
今日やるテキストの内容を見ておくだけでも違います。
あるいは、塾に行く前にお子さんと一緒にテキストを開いて、今日学習する内容を確認してもいいでしょう。

お子さんが塾から帰ってきたら、
「あの問題の意味わかった?」
なんて聞いて、お子さんに教えてもらうとか・・ (^.^)

少しの予習で理解率を高めることにより、大幅に復習の時間を減らすことができ、それがさらに次の単元を予習する余裕へとつながります。

★ 少し予習 ⇒ 授業内で印象深く理解 ⇒ 宿題で完全定着

というサイクルを目指して習慣化していきましょう。