ドラマ『受験の神様』 観ました。
恵美ちゃんの志望校の話、感動的でしたね。
皆から、馬鹿にされてしまうような志望校。
絶対無理だと思われても、行きたい。
「目標があって地図を持つ」
大切な事です。
志望校が決まっていなければ、行き先の分からないバスに乗っているようなもの。
ドラマでは、通常では稀なケースの6年生のこの時期でしたが、普通は5年生のうちに第一志望を決めたいものです。
ただ、塾講師の悪い癖なのですが、やはり、何人もの生徒を見てきているので、現在この学力のお子さんが、どれ位の偏差値の学校に入れるか、入れないかは、大体分かってしまいます。
実際ドラマの中であるように、今現在の偏差値が50で、御三家の桜蔭中(慶林中)に入るのは、まず難しいでしょう。
受験の神様にお願いしないと(笑)
実際の塾でも、面談の際に、現在の学力とかけ離れた志望校を言うお母さんもいます。講師の私達がビックリしてしまうくらい。
ただ、第一志望は正直、何処を受けてもいいのかなって気もします。
ドラマのように、本人の夢でもありますから、無理やり「そんなところ、受けても無駄だよ」とは、言い難いです。
親としても、いわゆるミラクルを期待したいところもあるでしょう。
我々講師だって、もちろんミラクルを期待したいのです。
しかし、ドラマの中ではありませんでしたが、(結果は多分全員第一志望校に合格というストーリーでしょうから(笑))
大人の立場で考えると、やはり、「第二志望の学校」を本当に具体的に考えておく必要があります。
入試は厳しいものです。
本人が第一志望に受かることを信じて、応援しつつ、
もしも、ダメだったときのことも考えておかなければなりません。
入試は子供にとってだけではなく、親にとっても厳しい現実が突きつけられることも覚悟しておかなければならないのです。
さて、
「もしも第一志望に落ちたとき、お子さんにどんな言葉をかけますか?」
こんなことを聞くのは酷いと思われるかもしれませんが、
「第二志望だったけれども、いい学校生活が送れた。
逆にあの時第一志望に落ちていて良かった」
と思わせられるかどうかは、やはり、周りの大人の対応に大きな影響を受けるはずです。
意識として持っておいて頂きたいのは、
子育ては、中学受験で終わりではない。
人生は、中学受験の結果が全てではないということです。
塾の現場では、講師はこんな事は面と向かっては言いにくいですが、事実は事実です。