最近、ちょっとネガティブな男の子(S君)に出会いました。
志望校だけは、やたら高いところを考えています。
S君はクラス分けテストでそれなりに良い得点をとったので、応用クラスの算数の授業を受けました。
しかし、周囲のクラスメイトと比べて、自分の実力が伴っていないことに気がつき始めました。
国語は大得意で問題ないのですが、算数が苦手です。
普通なら、「じゃぁ後は算数を頑張ればいいだけだ。」と、前向きに取り組んで行けば、目標に近づくことができるはずです。
難しいと分かっていても、やれるだけやってみる、というのが、ほとんどの生徒が取り組む姿勢です。
しかし、S君は
(算数難しいし、もう志望校に合格は無理かもしれない…)と考えて失望してしまい、登塾拒否となってしまいました。別に先生が厳しいことを言ったわけでもないそうです。
S君のお母さんによると、昔から優柔不断で努力をすることを嫌がる子、なんだとか。
能力はあるのにもったいないですね。
授業についていけないなら、クラスを基礎クラスに変えるとか、サッサと次なる手段を考えて別の道に向けて頑張る、という道もありそうですが、S君はそれも嫌のようで、結局ズルズルと悩んでいる時間だけを過ごしてしまっているようなのです。
さて、S君がもし私の息子だったら、「何を甘ったれているんだ!!」と、叱り付けたくなってしまいますが…
それって、実は駄目な方法なんだそうです。(^_^;)
米心理学誌 『Psychology Today』によると、
ということです。確かに、自分自身がネガティブ状態の立場に陥っている時のことを考えると、分かりますね(^_^;)
同誌には、もっと良いやり方が提案されてます。
もちろん、相手との距離感によって対応は違ってくると思いますが、やはりまずは、相手を受け入れることから、でしょうかね。
焦って自分の価値観を押し付けても上手くいかないわけです。子育ても人間関係も通じる部分はありますね…(^_^;)
受験を通して、我々大人も精神的に成長し、お子さんも成長していくことができるといいですね。
私自身とS君の伴なる成長を願いながら…