先日、小5の保護者の方から、相談を受けました。
最近になって、子供が家でぜんぜん勉強をしなくなった、と言うことです。
いくら言ってもやらないので、先生、何とかしてください、というご相談です。
その子の成績は、客観的にはかなり優秀なのですが、保護者の方が求める水準からすると、まだまだ酷いそうです。
テストの結果もなかなか優秀な結果ですが、すぐに×のところに目が行き、いつもダメ出しをしているようです。
お家でお子さんを褒めている様子はなく、褒めることもすっかり忘れているようでした。
その保護者の方にはもちろん言えませんが、その子が塾で、その保護者の方の悪口を言っているのを耳にした事があります。
本人としても、「勉強をさせられている感」が強く、もう嫌になってしまっているようですね。
私は、そんな本人の様子を知っていたので、保護者の方には少し本人と距離を置いて、褒めてあげる事も増やすようにアドバイスしたのですが…
どうやら、きちんと対応してくれない講師と思われたようで、その後、別の担当に同じ相談をされていました…(^_^;)スミマセン
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私が大学生の頃、教育理論を学んでいた頃がありました。(今や、懐かしいですが…(^_^;))
色々な事が印象に残っているのですが、その中で思い出した事があります。
それは、子育ての方針として、厳格なほうが良いのか、放任の方が良いのか、どちらが良いのか、というものです。
厳格 ←---→ 放任
恐らく、皆様はご存知だと思いますが、結論は、
『一方に偏りすぎてはダメ』
ということなんですね。
厳格過ぎても、最初は従順に従うようにみえて、いずれ心が折れたり、反発してきます。
放任し過ぎても、未熟な子供は自ら学び得ることはまだ少なく、本能や欲求に生きる事に偏り、社会性が身につくのが遅くなります。
たぶん、当たり前のことなのかもしれませんが、バランスが大事なんですよね。
しかしながら、現実はバランスよく育てる事は意外に難しく、また子供は、なかなか大人の思い通りに成長してはくれませんので、どう教育して行くのかは、いつも悩みの種になってしまうものですよね。
まぁ、最近の世論はどちらかというと放任寄りの傾向もありますので、時折厳格にシメないといけない、というのはよく分かります。
先日も小6の受験生が騒いでいたのでシメましたが…(^_^;)
本当に、子育ては苦労しますが、昔先輩に教わった事があります。
「月に一回、ものすごく叱り、他の日はおだやかにすると、ちょうどいい。」
月に一回は、お父さんあたりにシメてもらうのもいいかもしれませんね(笑)