中学受験は早熟が有利といわれます。
できるだけ早いうちから、
大人のように自己管理が出来るようになって、
大人のような集中力を持てるようになって、
大人のような文章が読めるようになって、
大人のような気持ちの機微を把握できるようになって、
大人のような思考力、判断力ができる…
そんな生徒を中学校は欲しがる…
確かにそういう一面もあるでしょう。実際大人びた子の方がテストの点数も良い傾向もあります。
そんなことを聞いたり知っていたりすると、現実のお子さんの言動にイライラしてしまう事ってありませんか?
私自身、新しく担当した生徒たちを見ていると、その幼さにイライラしてしまうこともあります…
(-_-#)
これは、むしろ長年担当しているからこそ、過去の生徒達と比較してしまう分、陥ってしまいがちな落とし穴かな、と感じる次第… (*_*)
集中力の続かない子、ノートをとるのがとにかく遅い子、授業についてこれない子、ちょっとしたことでクヨクヨしてしまう子、姿勢の悪い子、テレビゲームにはまってしまう子、宿題をいい加減にやる子、夜遅くまで本を読んでいて、授業中居眠りしてしまう子…
…ほんの1ヶ月でも色んな事が起こります(苦笑)
ついつい叱ってしまうこともしばしばありますが…
でも…
ちょうちょが幼虫の時に、翔べといっても無理。幼虫の時に必要な栄養を時間をかけて与え続けるからこそ、やがてさなぎになり、ちょうちょになって高く翔ぶことができるんですよね。
成長するためにはプロセスがあります。
何も与えずに勝手に成長していくわけではなく、必要な栄養を与え、“脱皮”するプロセスを経て、だんだんと成長し、蝶に近づいていくわけです。
無理やり脱皮させようとしたら、傷つきますもんね。
ですので、自戒の意味を込めまして
「育て急がない」
「必要なプロセスを経て、段階的に成長させていく」