塾講師が子育てについて口を挟むのは、良くない事ですね。 ましてや、今から語ることは、進学塾講師としてはタブーの事かも知れません。 それを、敢えて書いてみたいと思います。 お盆休みを利用して、九州に住む親戚の家に行きました。 そこで、小学5年生の男の子に会いました。 地方ですから、首都圏のように、中学受験をする子は殆どいません。 当然、その子も受験などしませんし、普通に夏休みの学校の宿題があるだけです。勉強も苦手で、スポーツの得意な元気な男の子です。 夏休みは思いっきり遊んでいました。 近くに海があり、お父さんが運転するクルーザーに乗って、船上で綺麗な景色の中を、気持ちよい海風を肌で感じたり、 川の上流に探検隊のように家族で遊びに行って、めいっぱい水の掛け合いをしながら大声で笑って遊んだり、 夜はお墓参りをしながら、花火で精一杯遊んだり・・・・。 その男の子は、とても人なつっこく、友達もたくさんいるようです。 そして、とても幸せそうでした。 さて、 この子に待っているのは、この先の人生、不幸でしょうか・・? ある面、このまま勉強から逃げつづけば、この子の人生は厳しいものかもしれません。 しかし、子供の頃の『体験』というものは、その子に大きな影響を与えます。 私自身、子供の頃に遊んだ記憶は、1円のお金にもならないけれども、お金には変えることのできない、自分にとって、とても大切な思い出となっています。 こんな事を塾講師が書いたら、受験の神様に登場する西園寺家のお母さんに刺されてしまうかもしれませんね(笑) 遊んでしまう事は、受験勉強とは正反対のことのように感じます。 精一杯遊んでしまう事は、中学受験をする子にとってはマイナスでしかないでしょうか? 人生にとって、マイナスでしかないでしょうか? 中学受験は、遊ぶ事をある程度、犠牲にしなければなりません。 しかし、全ての遊びを犠牲にすることは、実は大切な何かを犠牲にしてしまうことなのかもしれません。 私は、「メリハリ」だと思っています。 正直、あまり内容のないゲームやテレビ、マンガは、無駄な時間となることが多いような気がします。 しかし、『実体験を伴う遊び』に関しては、私はいつしか勉強に役立つものではないかと思っています。 また、コミュニケーション能力の形成に非常に役立つと思っています。 机上では得られない勉強・・・。 お金では得られないものかもしれません。 さて、夏期講習会も後半戦。 メリハリをつけて、勉強に取り組んでいきましょう。
コメント
突然のコメント失礼いたします。
ブログ拝見しました。とても素晴らしいブログですね。
すごく良いブログだったので、思わずコメント
してしまいました。
また、じっくりと過去の記事なども読ませていただきます。