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読書の大切さ

読書嫌い 勉強法

日曜日、全国統一小学生テストがありましたね。私の塾も試験会場だったため、テスト監督をやりました。    

今回は、試験監督中に改めて感じたことです。  

私は小4の一般生(塾生ではない受験者)のテスト監督を担当しました。  一般生には、塾で勉強したことのない生徒がいます。

 

テスト科目は国語の時間でした。

わたしは理系講師なので、普段担当していない国語という科目です。

どんな問題かを見てみると、前半は語句知識、後半は長文読解でした。

長文はそれなりの長さでしたが、ある戦争中の国の少年兵の物語文が出題されていました。

読んでみたら、とっても良い文章でした。

戦争でろくな食べ物もない環境で、少年兵がある家庭に強盗に入る話で、その中での少年兵の心情の変化などがリアルに感じられます。

大人の方が読めば、胸がちょっと熱くなるくらいの文章でした。 (小4のテストを受験されたお子さんをお持ちでしたら、是非御一読をお勧めします。)

(へぇ~、良い文章を扱っているんだなぁ) 

と、思っていたのです…

が…  

テスト時間も後半に入り、生徒も長文読解に取り組んでいるのですが、ある男の子が全く落ち着きがありません。  

テストが終わったわけでもないのにキョロキョロして、全くテストに身が入っていないようです。

私が、じーっと見つめているとそれに気づいて少々動揺しています。

通常、先生から睨まれていることがわかると、すぐに我にかえったように自分のテストに集中するのですが、 

その子はその後もなかなかテストに正面から向かい合おうとしません。

男の子の様子をしばらく見ていて感じたのですが、どうやら長い文章を”読みたくない”、”読めない”ようなのです。

結局その男の子は試験終了間際になり、テキト~にマークシートを塗りつぶしたようです・・(-_-;)

 

 

テスト終了後、ベテランの国語講師にその話をすると、読解力がない子の典型だといいます。

「私達大人でも、英語の長い文章を読みたくないでしょう。それと同じですよ。」

たとえ その英語の文章の内容が、素晴らしい感動的な良い文章であっても、長文を読みなれていないと”読めない”のです。

「低学年の子の場合、読解力はそれまでに読んだ読書量に完全に比例するといっても過言ではありませんね。」

ベテラン国語講師はそう言います。

「そういうレベルの子を担当しながら、お母さんから『国語の成績が悪い』と突っつかれるので苦労してるんですよ~(苦笑)」

 

算数も大変ですが、国語の読解力というのも、一朝一夕には行かないようですね。      

でも、読書の大切さ、改めて感じました。      

中学受験の入試問題に出てくる長文は、難関校であれば大人の読む文章が普通に出てきます。    

低学年のうちから、本を読むことの面白さを教えていきましょう。

 

 ■読解力を伸ばす本  https://blog.chugaku-juken.net/article/98619591.html  

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