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塾はサービスよりも効率化の時代?

勉強している男の子 塾講師の本音

近年の受験塾業界のサービス形態には変化が見られています。
 
リーマンショック以降の未曾有の不景気に、各ご家庭でも教育費を捻出することに苦労するご家庭が増えていることと思います。

一昔前は「とにかく合格させてほしい」というご家庭が多かったので、塾でも拘束時間を長くして”受験勉強漬け”にする方向だったのです。

関西で有名な某エリート塾では、
『家庭学習が多いと良くない。塾で宿題まで全部やって帰ろう。』という方針で、とにかく塾での徹底指導ぶりが普通でした。
当塾でも、授業後も夜10時半くらいまで居残りしていた時代もありましたね。

しかし、そういった手厚いサービス合戦から効率性を競う時代になってきました。
最近では経済事情も関連して
「無理をし過ぎず、適度な勉強量で受かってくれれば」
という親御さんが増えているようです。

いかに少ない勉強量と費用で、いかに大きな成果が出せるかが問われるようになってきたわけですね。
皆さんのご家庭の方針も同じでしょうかね?

そのような声を反映してか、私の勤めている塾でも昔よりも授業時間が短くなりました。
同時に塾としては時間講師にかかる人件費を抑えようという狙いもあるのでしょうけど・・(苦笑)

その関西の某エリート塾も費用負担の少ない拘束時間の少ないタイプのコースを設置したとか…。
当塾でも、今は遅くまで居残りさせてはいけないという方針に…

でも、現場の担当は正直大変ですよ。
中学受験ってそんなに甘くありませんから。

授業時間が削られても、受験に必要な学習分量は変わりません。
それゆえ、教える問題の解説時間を削るわけにはいきません。
結果として授業内で行う予定だった確認テストの時間等が削られます。
それなのに、成績向上と合格実績だけは求められるんですからね…(^_^;)

塾での拘束時間が減った分は、やはり家庭学習で補うしかありません。
学習で大切な”定着”の大部分は、家庭でやってもらうことになるわけです。

今までも、家庭での受験勉強がしっかり出来ているところが良い結果を残せる傾向がありましたが、これからの中学受験は、ますますその比率が高まるかもしれませんね。

家庭での学習環境、しっかり整えていきましょう。

>家庭学習への取り組み

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