今回は、最近ニュースで報道されている「口蹄疫(こうていえき)」について調べてみました。
人気者だった宮崎県の東国原知事が、深刻な面持ちでTVに登場している姿が印象的ですね。
病気ってどんな症状?
なぜ、15万頭も殺処分しないといけないの?
疑問から、学習が始まります。
・・てなわけで、気になっていたので調べてみました。
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「口蹄疫」は家畜の伝染病のひとつ。
主に豚、牛、水牛、山羊など蹄(ひづめ)が二つに割れている動物(偶蹄目)が感染するウイルス性の急性伝染病。
症状は、一般的には感染すると発熱、元気消失、多量のよだれなどが見られ、舌や口中、蹄(ひづめ)の付け根などの 皮膚の軟らかい部位に水疱が形成され、それが破裂して傷口になる。
「口蹄疫」という病名はこれに由来する。
幼畜の場合、致死率が50パーセントに達する場合もあり、症状に伴い乳収量や産肉量が減少するため、畜産業に対しては大きな打撃となる。 家畜の伝染病の中では最も伝染力の強い疾病でもあり、感染動物からの体液、分泌物、糞便との接触だけでなく、病原体が付着した塵により空気感染もする。
空気感染では水疱が破裂した際に出たウイルスや糞便中のウイルスが塵と共に風に乗るなどして陸上では65km、海上では250km以上移動することもある。
幾つかの例があるが、実際に1967年から1968年のイギリスでの感染事例では、ドーバー海峡を越えフランスから伝播した。また、1981年にデンマークからスウェーデンへと伝播している。
ワラに付着した口蹄疫ウイルスは夏では4週間、冬では9週間生存すると言われており、稲藁や麦藁に付着して入ってくる可能性も危惧されている。
潜伏期間は2-14日であり、3-5日の場合が多い。
感染した1匹の豚は1日に4億個のウイルス粒子をまき散らし、10粒子で牛を感染させることができる。
蔓延すれば畜産業界に経済的な大打撃を与えかねない疾病である。
※ウィキペディア「口蹄疫」より参照
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なるほど、感染した1匹から4億個のウィルスがまき散らされると… 感染力が強すぎて、治療処置をしている暇など無いようです。
あれだけ大掛かりな消毒作業をしているのも納得です。
他地域の畜産業を守るために、 殺処分もやむを得ないんでしょうね…
さて、なぜ今回このような題材を取り上げたかと言うと、ご承知のように受験の「時事問題」として取り上げられる可能性があるからです。
過去にイギリスで「狂牛病」が流行したとき、その年の入試問題の理科や社会の問題として採用された経緯もありました。
こういった時事問題は、もちろん子供が興味関心を持って自分で調べればいいのですが、なかなかひとりでにそうなるわけではありません。
世間のニュースに より近く接している我々大人が、子供たちに疑問を投げかけることによって、初めて関心を示し始めるということが多いのではないでしょうか?
私立中学校は社会や自然科学に興味関心を抱いている生徒を欲しがっています。
また、せっかく森羅万象多彩なこの世界に生まれたのですから、様々な見識を深めておくのは、子供の可能性を大きく引き出すキッカケにもなり得るでしょう。
そんな導き役として、我々大人から様々なニュースに関心を持っていきませんか?
案外、私たちが色々勉強になりますよ…