お子さんのダラダラした様子や、勉強に取り組めていない現状を見るにつけ、ついつい声を荒立てたり、急(せ)かしたりしたくなります。
受験勉強はどうしても大変なものですから、なかなか積極的に取り組ませるのは簡単ではありませんよね。
大切なのは本人のモチベーションを維持させて、本人なりにベストの能力を引き出せるようにサポートすることだと思います。
日常の中で簡単にできて、しかもとても大切な家庭で心がけるべき声掛けについてまとめてみました。
まず、第一に心に留めておきたいのは、
家庭において、お子さんは次の2つの願望を強く持っていることです。
●ありのままの自分を認めて欲しい
●出来た時には、褒めて欲しい
ご家庭でもそうだと思いますが、塾でも、褒めてもらいたいがためにわざわざ近寄ってきて、
「前回のテスト、○点を越えたんだよ」
「成績表で上位に載ったんだよ」
なんてことを言い寄ってきます。
そんなときは、躊躇なく大げさに褒めてあげたいですね。
そんなお子さんの願望を踏まえつつ、声を掛ける際の心構えとして、大きくは、
●プラス発想
●他の子と比較しない
●気長に「待つ」
の3点だと思います。
不思議なもので、プラス発想の声掛けを続けていると、子供もプラス発想をしていくようになります。
また、子供は成長段階にいる存在ですから、どうしても一朝一夕にできるようにはなりません。
ちゃんとできない子には、他のできる子と比較したり、マイナスの否定をぶつけたり、急かしても、かえって逆効果です。
今までできるようになったプラスの部分を褒めつつ、
「段々できるようになるよ。がんばってごらん」
と支える気持ちで声掛けをしていきましょう。
上記の3点を心掛けた上での声掛けを繰り返して、気長に待ち続ければ、いずれお子さんの意識は前向きに向上していきます。
あれだけやらなかった子が、
(あれ、どうしちゃったのかな?)
と思うくらいにやり始めることもあります。
声掛けは、忙しいと、ついつい疎かになってしまうこともありますし、高学年になるとあまり何度も声掛けするのも うるさがられることもあるでしょう。
きちんとした心構えで、適度に声掛けすることは、とても効果的です。
お子さんの成長を見守りつつ、プラス発想で声掛けしていきましょう。